よく「MAMやらないんですか?」と聞かれます。
正直リスクがあるのであまり手を出したくないというのが本音なんですよね。
お客様が自分の手元で資金を自由にできる状態が一番です。
ではなぜうちが頑なにMAMをやらないのか。そもそもMAMがどんなものなのかを解説しながらご説明していきたいと思います。
MAMって何??
Multi Account Managerの略です。
簡単にいうと紐づけされた親口座があり、その口座の取引とまったく同じように取引されるいわゆるミラートレードの一種です。
EA(自動売買ツール)であったり、トレーダーが裁量で取引していたりと取引手法は様々です。
MT4との大きな違いは口座を作れば設定がいらず、資金だけ入れれば取引をしてくれるところでしょう。設定が不要であったり、VPSが必要なかったりするので「MAMやってないんですか?」っていう質問が多いんでしょうね。
MAMは違法なのか?
MAMは日本の法律では違法という見解はあります。
日本のFXは金融庁管轄事業でして、金融商品取引法が適用される投資商品となります。
十二 次に掲げる契約を締結し、当該契約に基づき、金融商品の価値等の分析に基づく投資判断に基づいて有価証券又はデリバティブ取引に係る権利に対する投資として、金銭その他の財産の運用(その指図を含む。以下同じ。)を行うこと。
イ 投資信託及び投資法人に関する法律第2条第13項に規定する登録投資法人と締結する同法第188条第1項第4号に規定する資産の運用に係る委託契約
ロ イに掲げるもののほか、当事者の一方が、相手方から、金融商品の価値等の分析に基づく投資判断の全部又は一部を一任されるとともに、当該投資判断に基づき当該相手方のため投資を行うのに必要な権限を委任されることを内容とする契約(以下「投資一任契約」という。)
これらを金融商品取引業(一般に上記行為を行う業種は投資運用業と言われます)と定め、これを行うためには登録が必要です。
MAM運用はこれに抵触しますので、日本のFX会社はMAM口座をやっていないです。
ただこれは日本人がMAMを運用すると違法かという話ではありません。
日本のFX会社がやると問題があるかもしれませんが、海外で登記された法人であればそれはいわゆる「海外FX」になります。
これらの会社が日本人に向けてMAMを提供しても今のところ取り締まれる仕組みはないということです。
なんともしようがないので「黙認」状態であるのが現状です。
ネットで取引してるので、というところが大きいですね^^;まあ、グレーゾーンなわけです。
MAMの問題点
B-bookの会社には気をつけろ
FXの収益形態には「A-book」と「B-book」があります。以前に解説したことがありますのでわからない方はこちらをご覧ください!
こちらはMAMをB-bookでやると危険なことが多いという意味でお話ししております。決してB-bookそのものが悪いわけではありません!
B-bookの会社だと僕もいろいろ使ってみましたが、かなり高い確率で溶けます。
理由は、B-bookのFX会社は勝ちまくってるMAMなど邪魔者でしかないからでしょう。
意図的に仕掛けて破綻させる可能性もありますし、そもそもMAM運営者と共謀して一定期間経過後破綻するように仕向け、利益分配していることも容易に考えられます(お客さんの負け分はFX会社の利益になるからです)。
EAではそういうことは起こりにくいですが、MAMではけっこう起こっているようです。ちなみにうちが一番MAMを嫌がっているのがそこなんですね…。
正直そういうことをしていても「運用なので負けることはあります」と言われたら何も言えませんし、真偽を確かめるすべもありません。FX会社の中身なんていわばブラックボックスです。
じゃあうちはA-bookです!と言ってる業者さんもよくありますが、Aと言ってるだけで実際Bなこともよくあります。
破綻したので試しに「これってゼロカットされますかね?」と聞いてみたら
「はい!ゼロカットされますのでご安心ください!」
と返事がきました…。A-bookだったら仕組み上できないんですけど!笑
つまりこれは名ばかりA-bookで中身はBだったわけです。
また、レバレッジにも注意です。これも仕組み上なのですが、A-bookはせいぜいレバレッジ100倍までしか扱えません。
500倍とか1000倍だったら、それは明らかにB-bookです!
ただ、A-bookにもレバレッジが100倍程度しかとれないとかスプレッドがめちゃくちゃ高いという欠点もあります。
そのあたりもお忘れなく!!
ポジションを持っていると出金できない問題
もしあなたが「うわ、このMAM詐欺かもしれん」と思ったら、真っ先に出金してしまいたいですよね。
でもこれができなかったりします。
けっこうFX会社の規定で多いのが
ポジション保有中は一切出金できません
というものです。有名どころの海外FXだとGEMなんかもそういう仕組みですよね。
MT4にEAを入れて自動売買している分には特段問題ないでしょう。自動売買を止めてポジションカットすればいいだけですから!
ただ、MAMは取引を止める機能がありません。元々もうけさせる気がなく、最後は溶かしてやろうとか考えている悪質なMAMであれば、ポジションが途切れることはありません。
僕も前やったときそれで出金ができずやられてしまいました…。
このあたりもきちんと確認しなければいけない部分です。
資金は自分でグリップできる仕組みがいい
僕は最初この事業を始めたときは、MT4はVPSがいるし設定も面倒。MAMのほうが楽なんじゃないかと仲間に話しました。
うちのEAを開発してくれているエンジニアはけっこうこういう事情に詳しい人なので
「人にお金のグリップをさせるような運用はいい結果になるわけないんですよ。投資は自己責任だからこそ、自分で管理できる仕組みにした方がいいです」
と言われ、確かにその通りだと感じたためずっとMT4を使うスタイルを貫いています。
自動売買といってもプログラムで動いているものなので、生き物のように動く為替相場に時には対応できなくなることがあります。
そんなとき自動売買を止めたり、損切りしたり、出金したりという資金管理が自動売買を行う皆さんの仕事です。
もちろんちゃんとやっているMAM業者さん・FX会社もあるでしょう。
ただそれを判断するのは「やってみないとわからない」というのが現状です。
自動売買ではトレードはプログラムがやってくれます。たまにのお仕事ですので、なるべく資金は自分で管理できる環境でトレードやっていきましょうね。
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