FX経験者であれば「スワップ金利」は一度は聞いたことがありますね。
以前は長期的にポジションを持ち、スワップで儲けようなんていうFX手法もあったほどです。
ただ、FXはそれをほぼ実現不可能とする仕組みです。
今回はスワップ金利について考えていきましょう。
目次
そもそもスワップ金利とは?
スワップポイントの概要
意外と知らない方も多いのですが、国によってその金利水準は大きく違います。
例えば日本なんかはめちゃくちゃな低金利国です。比べてアメリカなんかはけっこう金利が高い。
この金利差益を取引に反映させたのがスワップ金利(スワップポイント)です。
例えばUSDJPYをロングでポジション持ったとしましょう。
要はこれは円でドルを買っている状態です。
円よりドルの方が金利が高いので、スワップ金利がもらえます。
逆にUSDJPYをショートでポジションんを持ったら、差額がマイナスになります。マイナスのスワップポイントがついてしまい資金が減ることとなります。
スワップ金利はいつもらえるの?
スワップ金利がもらえるのは1日の取引が終了したとき(大体朝の5~6時)に持っていたポジションに対して付与されます。
実際スワップ金利を出金したいのであれば、ポジションは決済しなくてはいけません。
尚、スワップ金利が三倍もらえる日があり、木曜日の朝になります。
これはFXが土日に取引できないことが関係していて、土日の分を木曜日の朝にもらえる感じなんですね。
証券会社ごとに違う
この2つの画像を見比べてください。
タイタンFX

GEMFOREX

証券会社によってスワップに差が出ます・
また、GEMのようにユーロドルが両方プラススワップ…なんてこともあります。
取引するロジックや通貨ペアによってはこれだけの差で大きく結果が変わることもあります。
業者によって違うのは把握しておきましょう。
スワップ金利で儲けていくことはできないのか?
スワップが儲かると言われていた時代
これはよくある話なのかもしれませんが…私の大学の先輩の話です。
その大学の先輩が社会人になったのは2007年。ちょうどそのころFXを始めたそうです。
USDJPYをロングで保有していたそうで、相場はどんどん上がるし、スワップ金利はガンガン入ってくる(その時分は金利がすごくよかった)。
こんな楽に儲かる投資があったなんて!!
と思ったそうです。
その翌年何が起こったかは記憶に新しいでしょう。
リーマンショック。
アメリカの大手金融機関であるリーマンブラザーズがサブプライムローン問題で経営破綻。
世界的な経済危機をもたらしました。
結果は当然為替相場の大荒れとなりました。
ドル円は1ドル=120円を超えていたレートが一方的に下がり続け、めったに切らない1ドル=100円を割り込み、
最終的に70円台まで下がることとなったのです。
スワップは確かに魅力だが高いリスクには見合わない
当然その先輩は強制ロスカットを食らいました。
大暴落する中ロングでポジションを持っていましたからね…。
いくらFXのスワップが高利率だからと言って、為替差益のマイナスをカバーできるほど利益が積みあがるわけではありません。
FXは裁量だろう阿が自動売買だろうが、ポジションと逆に動いたら大きなマイナスを食らい、行きつくところは強制ロスカットなのです。
レバレッジ取引であるFXで、長期でポジションを持つのはリスクでしかありません。このリーマンショック以降、FXはスワップで稼ごう!とか言っている人はいなくなったような気がします。
マイナススワップも注意
なかなか決済できない状況下で、数日ポジションを持つ場合は注意が必要です。取引しようとしている通貨ペアのスワップ事情は知っておいた方がいいかもしれません。
1週間以上マイナススワップでポジション保有するとなかなか痛手なダメージになります^^;
まとめ
スワップはオマケ!!
FXはレバレッジ取引の商品なので長期的にポジションを持てば持つほどリスクになります。
スワップで儲けようとせず、あくまでオマケ程度に考えましょう。
もし金利で儲けたいなら、資金を多めに用意しないと大したメリットは出ませんが、ロットをできるだけ小さくして長期保有するしかないでしょう。

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